誰かが染め上げてゆく 群青と散らばったスパンコール 自己満足のモノローグは 空に消えた 踵の折れたハイヒールじゃ この夜を超えられはしないと 分かって 道端へと放り投げた 裸足のまま 踊り出して 何かを忘れることで 明日がまた新しく生まれるのなら こんなに素敵で素敵で清らかな 夜はない 誰かの声で目覚めた 薄明に望まぬカーテンコール 物語のエピローグは まだ生乾きのまま 何かに囚われ続け 今日がまた音もなく動き出すのなら こんなに無慈悲で 無慈悲で残酷な朝はない 何かを忘れることで 明日がまた新しく生まれるのなら こんなに素敵で素敵で清らかな 夜はない