輝く夜空を透かす瞳 星の記憶に潜る少女は独り 無数の意識に混ざりながら 集め続ける過去と現在(いま)と 未来 この無機質な世界で 隙間に咲いた花を守れるでしょうか 還りなさい 最果ての塔へ 望むのなら いつでも攫ってあげる [この腕に] 今は眠る歴史の中 貴方の躯を埋(うず)めて 光を融かして色彩(いろ)を分かつ 星の夢から覚めた少女の涙 無数の希いに耳を塞ぎ 胸に生まれた想いだけは秘めて この不規則な世界を 貴方の両手だけが変えられるから 扉(ドア)を開けて 切り離す心 忘れることだけが 救いだとしたら [赦される] 遠い日々に戻るよりも 貴方の全てを沈めて 命の咲く最果ての塔は どんな罪も懺悔も白に染める [安らかに] 還りなさい 星の夢を織りなす滅亡(ほろび)は 愛しく 最果ての塔へ 望むのならいつでも迎えてあげる [有りの侭] 永久に眠る歴史の中 私を創った王国