辿り着いたのは 光の差さぬ心の淵 蝋燭の揺れる影は 虚な鳥を描き 窓の檻を叩く あの空の1センチは眩しく 捻り出してく声は掠れ ぼやけ消えていく輪郭に まだ鳴り続ける残響 "Whose script is this, a stranger's trace?" 殴り書きされた無数の文字が 鎖となり 囚われた人を嘲るように 時計がまた針先を尖らせ 真っ白で取り囲んだ世界は スピードを緩めたりしない ひとつまたひとつ 切り離す 宛名を無くした感傷 両手に絡んだ鎖 自由を謳った指先さえ 彷徨って あの空の1センチは眩しく 捻り出してく声は掠れ ぼやけ消えていく 輪郭に この耳奥に… 誰も知り得ない世界で 未だに結末はない 響け消えぬように 息を吐き 孤独を鳴らせよ 「残響」
