言葉は溜まるだけでほつれた ボタンはそのまま 泣きたい夜の帰り道 月が綺麗なのが鬱陶しい 大切にとっておいた 心がかわいそうに濡れてる 吐き出せないものは最初から 入れたくなかった 夜の彷徨いももう 寒くなってきたから 帰りたかったのに意地になって歩き 続けた 野良猫が誰よりもこの街を 知っている そんな目で見られても何も言えない 救ってはくれない空が 守ってはくれない声が 嫌になったから耳を塞いだだけ 待ってはくれない朝が 側にいてくれない君が 嫌になったから目を瞑っただけ この孤独にはなにもいらない 何者にもなりたくないのに何かに 縋ったまま 泣けそうもなくなった時 君がいてもいなくてもいい 大切にとっておいた 心がかわいそうに枯れてる 花を咲かせようと飲んだアルコール 溢れてしまいたい 浮かんではこない言葉が 沈んではくれない心が 嫌になったから耳を塞いだだけ 戻っては来れない夜が 側にいてくれない君が 嫌になったから目を瞑っただけ もうどこにも「本当」はない ほっといても 消えて行くなら 「悲しい」 なんて邪魔になって足を止めるから ただ空を見上げてた 願っても 祈っても 止まらない時の中 静まるのを待つだけ 野良猫が誰よりもこの街を知ってる そんな目で見ないでよ何も言えない 救ってはくれない空が 守ってはくれない声が 嫌になったから耳を塞いだだけ 浮かんではこない言葉が 沈んではくれない心が 嫌になったから目を瞑っただけ 待ってはくれない朝が 戻っては来れない夜が 嫌になったから口を噤んだだけ この孤独には君がいらない