常夜灯に群がる蛾に 掛けられた呪いは4文字のタトゥー 散ったセルロイドの夢が、 ほらとろけ出して 爛れた跡を笑ってくれ 繰り返す涙に利用価値なんて 無いくらい 分かってるよ 平凡なくせに 夢を見る地獄に、救いの糸は無い この愛さえ遺伝子のせい? 神さえ人の形をして プログラムはきっと腐って 正気を侵している また一から間違えている また一から間違えていく 逃げ出すことさえ怖いから ニヤけた顔で誤魔化した 痛みはまだ消えないよ あぁ…這いつくばる喜劇の亡者 偽物同士で手を繋いで 繰り返していたい、過ちを 四面楚歌でも そう、この想いの呼称が【愛】で 剥がれなくて気が付けば 想えば想うほどに強くなっていく 瘡蓋に塗れた弱い歌に 僕はもう少しだけ縋らせて 悲劇と呼ぶには稚拙な この傷痕がまだ、痛いんだ この愛さえ遺伝子のせい? 神さえ人の形をして プログラムはきっと腐って 正気を侵している また一から間違えている また一から間違えていく 逃げ出すことさえ怖いから 偽物同士で手を繋いで 救いなんてない 僕のそばにいてくれ この手を離さないで 3分弱の夢を見た蛾の模様じゃ愛を 知りたがるだけで疎まれてしまう 奇跡と呼ぶ割に命は無価値で 愛想尽き果ててしまった この愛さえ遺伝子のせい 神さえ人の形をして プログラムはきっと腐って 正気を侵している 間違いさえ愛させてくれ 空回りでも歩いていく 泣きたいくせに、また笑った 掻きむしる夜をただ鳴らせ 親愛なる後悔にはろぉ 醜さを隠さずに飛び降りた 美しく歪んだ蜘蛛のせい 傷痕に刃を突き付けて 溢れ出した灰色の夢