ずっと言えなかった 最後の言葉を片手に 独り歩く砂浜 夕日は待ってくれない 想いだけは浮かんでくるのに 重すぎるからまた沈んでいく 言いたかった、言おうとした 何度も、何度も そっと 24℃の夜の海に あなたへの想いだけ溶かして もう24時間心の中 溺れていた 青には返らないわ もっと知りたかった わかってほしくはないのに 日に日に妬けていった心がまだ少し 痛い 淡い期待を抱いてみても 泡のようにすぐに消されていく 忘れたかった、忘れようとした 何度も、何度も ずっと 24℃の夜の風に あなたへの期待乗せ続けて もう24回目の「好きだよ」 届いていない 青くさび付いたまま 愛していたかったから 聞かないことに決めていたの ずっと幸せでいてほしいから 言わないことにしたの 「好きだよ」はたくさん言えるのに 「愛している」だけが言えないまま 寄せては返すを繰り返した 何度も、何度も いっそ 24℃の夜の波に あなたとの思い出も流して 2024年の夏の終わり いつの間にか青が遠く見えていた