雪の中 一人の足跡を残して まっすぐ前を見つめて歩いていく 昼から降りだした雪は 止むことはなく 早い夜がやってきて静かに夜道を 照らしてる 雪がはこんできたメールは その雪のように溶けて流れて もう戻らない 結末は だいたい いつもおんなじで だから まいとし この季節に思い出す いつもと違う空気のいつもの街を 歩く 窓に映る影はいつだってひとり 一緒だった時の記憶も溶けて流れて 消えてしまえばいいのに 思い出は優しくてとても美しくて だから まいとし 思い出に溺れてしまう あの頃はなんにも不安なんかなくて このまま毎年を過ごしていくと 思ってた 雪の中ひとりの足跡を残して まっすぐ前を見つめて歩いていく こんなにも寒い夜にひとりでいても 優しい時に包まれて呼吸ができる