<前奏> 手の中の 愛しい子 今日もまた 私に鳴けと 響いた歌 美しき雛鳥よ 鉄の鎖で出口を縛ったなら 鍵をかけて 「私の為に鳴け」と 翼でさえ要らないと思うだろう? おねだり上手なその口が 欲しがる物を総て与え 不自由無いこの鳥籠で 翼を持たぬ鳥の様に 張り詰めた蜘蛛の糸が 断絶する血の壁に 絡みついて 時に地をも 揺らす火種を見せる もしも悪の根源が この花に触れるのなら 許されない 迷いもなく 死神のカードを差し出すだろう <間奏> 手の中の 愛しい子 今日もまた 私に鳴けと 傍においで 唯一の宝石よ 神の与えた 美しき生命よ 歪みの無い 手を伸ばす執着が 叫ぶ声に気付かぬ心を産む おねだり上手なその口が 欲しがる物を総て与え 不自由無いこの鳥籠で 翼を持たぬ鳥の様に <間奏> 触れてはいけない境界に 響いた足音が火蓋を切った 張り詰めた蜘蛛の糸が 断絶する血の壁に 絡みついて 時に地をも 揺らす火種を見せる もしも悪の根源が この花に触れるのなら 許されない 迷いもなく 死神のカードを差し出すだろう <後奏>