幽霊船に乗って往こう 僕らの片思いを乗せ 冷めやらぬ感情と涙で景色を 濡らした 夜は気付けば音になり 雨に溶け降り出した頃に 忘れていた君の顔と マグカップの在処を 思い出してんだ 色彩は段々青になり 水没して往く夜の合間に フィンスイムしたんだ雨の世に 溺れないように息をする トーキョーを段々と消し去り 水没させ、波の随に 涙をこぼして歩くように 消えてしまいたいよ このまんまいっそ、 海底へハンドル切ったまんま 夢で走れ、風になって往け 水中の真ん中、 揺らいだ仄暗い街灯を 横目に見て僕ら、風になって往け