遅く起きた朝 寝ぼけたまま夢の狭間からリビング 現実味はまだ薄い 空気でわかる 独りってこと シリアルに牛乳注ぐ 視線落とす 母の置き手紙 「あっためて食べて」 冷食手配 その愛すら真っ直ぐ受け止めれない この眼の水晶体と虹彩 どんな光も屈折して彷徨 疑い深い瞳孔 ほら穴のよう どうせまた親父と同じように 消えるだろう 愛など絵空事 消そうとしても消えぬ傷痕 それは開くいつも忘れた頃 光求める瞳孔 闇が翻弄 オレがオレを不安にさせる クッソ渇いてた実家ん中 せめて外だけは潤したいから 振る舞う愛想よく 心で泣いて夜 ゲームボーイで勇者になって飛ぶ 別にプッシャーでも ギャングスタでもねーが 鎬削ってきた 道はちげえが 堪え忍びながら 逃げも隠れもせず 惜しげもなく 独り磨く刀剣 埋まらん穴 抱いて生きる イカサマもせずに 世の中 逆さまに見る じゃなきゃ落ちる奈落に堕落 必死で駆けた なりふり構わず まっすぐすぎて中身ジグザグ 心と体チグハグでまたギクシャク くそだりい 疲れた だがやれる オレはオレを離さず抱きしめる 深い絆ほど別れ覚悟させるから オレなりの愛を伝える 毒と共に甘噛みする腕 オレも君も傷だらけ 時は戻らず進むだけ ならよりいい明日をつくるだけ すぐ見紛う愚かな眼 映す幻影 満月の晩にsisemeN