手に取った記憶は 焦げたような匂いがした 葬ったはずの痛みが 焼け跡になって残っていた 誰も悲しまないようにと 笑った、笑った 歪んだ影を踏んで歩いてゆく 滲んだ解けた靴紐 僕は僕をまだ消せず愛せるのかな いつまでも醒めない 君が待っている 張り裂けるほどの深い夜の中で もうちょっと もうちょっと 届きそうなんだ 崩れちゃう前に 嗚呼 いつまでも過去は痛く光るけど 千切れそうなほどに この手を伸ばして 今日だってこうやって 生きてきたんだ 暗闇で目を凝らせ 君を迎えに行くよ フラッシュバックを越えて今 鏡を見る目はまだ覚束ないくせに 求めない気楽さだとか そんなことばかりを覚えていく 誰かに触れてもらわなきゃ 存在できない そんな自分が嫌いだ、 嫌いなんだ ずっと 刻んだ傷口辿って 僕は君を見つけて 抱きしめるよ 必ず どこまでも続く 怖くなるけど 真っ暗なほどに星に気付くから もういっそ、もういっそ 何度思った? 君も見てるかな 嗚呼 同じ空を あの時失望されたことや あの時もう二度と 立ち上がれないと思ったこと 差し込む光も刺し込む 痛みもちゃんと見て 進まなきゃ 思い出したよ やっと今 君は僕があの日置いてった 僕自身なんだろう? もうずっともうずっと そこで泣いていたんだろう? いま名前を呼ぶから いつまでも醒めない 君が待っている 張り裂けるほどの深い夜の中で もうちょっと もうちょっと 届きそうなんだ 崩れたって何度だって 拾い集めるから いつまでも過去は痛く光るけど 千切れそうなほどに この手を伸ばして いつだってこうやって 生きてきたんだ 暗闇で目を凝らせ 君まであと少しさ フラッシュバックを越えて今