うすく引き延ばして色を見失った 日々を紡いでいる ずっと遠くからきたみたいだ なにかが決まっていて 進んでゆけたらいいのに 悩んでは見えなくなる 私たちはいつも 地続きのどこかへ進む 振り返り地図を描いている 道標を仰ぐ うたた寝をしていた 靴の泥を落とした 地続きのどこかへ進む 落ちる灰の粒を見ている 道標を うすく引き延ばして色を見失った 落ちる砂に指を出す ずっと遠くからきたみたいだ 指先で舞う光が目に残る うすく溶けて滲む いつしか色を持った 日々の柔らかさを知る ずっと前からわかっていたこと 解けない糸のようだ 気づけば朝になった日々を 紡いでゆく 星を纏って遠く向こうへ進め