人を愛するって、一体何。 奪わずして、 与えるってどういうこと。 神様の掟は、 彼女の死よりも大切ですか。 私が自分の未来を捨てて、 彼女を救ったことが欲ですか。 たとえすべてが夢であっても、 今回だけは、 人の温もりを保っていたい。 太陽が西の空に沈むまでは、 人間として、生きていたかった。 彼女の白い手を握りしめて、 「君と一緒に生きたかった。」と、 一言でいいから言ってみたかった。 愛が失われた時代にあって、 優しく生きることが罪ですか。 神様、私にとって、 夢は現実のようで、 現実が夢のようでした。 ああ、強くなりたい。 何があっても、 愛する者を守りたい。 優しさが強さである 時代を選びたい。 ああ、神様、 無償の愛って何ですか。 人を生かすって何ですか。 人を許すって何ですか。 許される人には、 この私も選ばれるのでしょうか。 空しくない愛って、 地球にあるのでしょうか。