私の生きる世界で呼ぶ声が 途絶えた時 その時私は何を誰を探すのだろう 8月の溶けたアイス 蝉が泣き止む頃には 貴方はきっと帰ってくる 1人じゃないと言う 閉ざされた部屋の片隅 止め処なく流れていった 淡い記憶の中にぽっつりと貴方 ひと時の夜をひと時の美にして 今宵貴方を照らす満月を望んだ 帰らぬ人となった帰っては 来なかった そんな貴方と明日を生きる 約束をした 時々苦しくなるのだよ あなたが昔言った言葉 信じるしか出来ないのに そっとしておくれ 花火はまだ見えない 紅葉が彩る頃には 貴方はきっともう居ない 「だった」と過去になる 星が綺麗だねを合図にして 本当に最後の夜が眠る そしてまた明日が来るのだから もう思い出せぬようにと 別れを言って ひと時の夜を愛していたんだよ 会えなくなるたびに 会いたくなるんだな 帰らぬ人となった帰っては 来なかった そんな貴方と明日を生きる 約束をした 出会って幾つもの月を数えたろ それが 分からんくなるくらいに居たんだな 閉ざされた部屋に月明かりが 照らすから 小さくて根は弱い貴方と 生きる約束をした