街中でよく言われる別れ話なら 僕なんか無縁のものと 思ってたかった 街中でよく聞かれる価値観のズレは 同じ国で、同じ言語で、 なんてんなわけないよな 嬉し涙 コーヒーの好み よく聞いてたくだらない愚痴も こんな思いはしたくないのに ずっと覚えてたんだよ ふとすれ違ったとき君の匂いがした おしゃれするときの君の匂いが 手を首にあてる仕草も 雪のよう冷たい指先も もう君は誰かの特別になったんだ 示し合わせてたように薫る匂いは 次に進みたい僕を立ち止まらせる 振り返ってもいないことわかってた のに 振り返ったら、君との日々が、 なんてんなわけないよね 嬉しいとか幸せとか簡単に焼き 付かない僕は こんな歌しか歌えなくてさ ずっと忘れてたんだよ 言葉足らずのくせに 傷つけた言葉を匂いなんかで 思い出すなんて 嘘をつけない素直さが 人の幸せを願えるのが 特別だと 君の特別なひとは気づくかな? 見ることや触ることじゃ 得られない何かがあって 聞くことや味わうことじゃ 貰えない何かがあって 懐かしくて 情けなくて 覚えたままで 君の上書きの毎日を送るんだね ずっと覚えてたんだよ ずっと覚えてたんだよ ふとすれ違ったとき君の匂いがした おしゃれするときの君の匂いが 抑えが効かない思いも 伸ばせば触れられたあの頬も もう届かないと思いを 重ねた時の匂いで 別れを告げた時の匂いで 僕の特別だった君は 誰かの特別になったんだ。