月明かりが頼りの世界に 少し離れた 影がぽつり二つ 僕らは並んで 宙を見ていた 時々合う目に 鼓動が早まる こんなに近いのに 何故息が詰まる 浮かんだ言葉も その目に吸い込まれていく どんな物を見たの その目は何を映したの きっと自分で思うより 僕らはそんなに強くない それなりに傷付いて その分だけ傷付けてきた 当たり前になった 鏡みたいな僕らも その胸の内までは 映せなかった 結んで開いたこの手のひらから 温もりは解けて 痛い程に孤独を知る 二人の間の僅かな距離に怯えて 何処までも遠くに感じた わかった気になっていた ほんとの言葉が怖かった 今もまだ 大海の中に沈んだ本音を 掬い上げるから 言葉を交わそう 放つ短い 心音を聴くように 紐解いた声に 会えるように どんな物を見たの 僕らだけで分け合おう 見えないほんとに近づく 今は何だって見れる そうあれたらと思えたよ 伝え合おう 分け合おう 聞かせ合おう 放つ短い ココロネ