引き寄せられるオルガンの歌 この酸味を抱いて埋まろう 美しくも儚い 虚しい悲しい真夏の一頁 想像を超えた一瞬の出来事で時が 止まる 幼い脳には深々と刻まれる 生暖かい風の中 幼い脳ではあやふやな解釈で ぼんやり手を引かれ探す 一つの真実を 開いたドアの前に差した そよ風に揺れる貴方の髪が あまりにも新しい初めての眩い光 木漏れ日が五月蝿く鳴く 引き寄せられるオルガンの歌 この酸味を抱いて埋まろう 美しくも儚い 虚しい悲しい真夏の一頁 鳥の笑い声が海に引き 寄せられていく 先手を取って死ぬ快楽が 現代社会に結合してく 数十年前の描写には 何か純粋な面影が 先手を取って死ぬ快楽が 読み手の何かをおかしくして行く 堂々巡る思考は直ぐ辿り着く 瞬く間に直ぐ辿り着く Stay away from the cape It’s getting late その目を開けるまで 起こった出来事は永遠に己の中に 二人が誘うは突端の絶壁 それは終わるはずのないかくれんぼ 五十を過ぎる時 手に滲む憂い 二人の残像は遠い記憶の果てへ 今更分かってる 百と言う瞬間 不思議なほど沈静な渚が笑っていた