いつも突然声掛ける その日はいつでも白い息が ふわり浮かんで空に舞う あなたは溶けるよう笑ってくれた 掴んでもすぐに消えては そっとくれるあたたかな微笑には 最後の雪のように 少し切なくて まだ“さよなら”は言えなくて 明日には会えなくなる事も はにかんだ笑顔 隠した言葉 キラリ 頬に冷たく重なって 耳に押し当てた大きな手 忘れたくない 面影を 雪のせいにして心にしまった 気づかずに過ぎてゆく日々 新しい時間にはあなたはいるの? 今度は会えるかな あの日に交わしたまま 置き去りの言葉さえ “さよなら”の代わりにくれたもの 最後の雪は答えてくれないけれど 手を振って笑った もう一度会いたくて あなたに… 最後の雪のように やわらかく包み込んで 悲しくはないけれど 舞い落ちる白い思い出に そっと重ねた心 また会えるから 涙見せずに キラリ