すべて失くしてもきっと 歩けると思っていた 誰かが残したもの それさえ知らなくても 夢の中で見えた景色 散りゆく花だけ 重ねてゆく記憶 偽って 塗り固めた嘘で消して たったひとつ意味があるなら その扉は閉じたままで まだ思い出せずに 迷うだけ 目を閉じても見えないの 鮮やかな空の夢 散りゆく花のように 儚く終わるのだろう 叫ぶ声が響く夜明け まだ抜け出せずに 消えてもまだ 傷痕残して 赦されない 今もずっと この涙が頬を伝って 広い海を作るのなら きっと 今日も自分を探せない 傾けたグラスに映った 自分の知らない世界 迷い込んだ理由さえ消えて 落ちていくのだろう 霞んでゆく姿 見ていた 自分を嫌い 逃げた背中 いつかきっとここで もう一度 会えるのなら 消えないでいて そんな"偽り"だらけ 重ねてゆく記憶は何処へ 置き去られた景色の中 たったひとつの意味を失くして 思い出にも二度となれず ずっとこの世界で彷徨うだろう