捨て場を漁る カラスのような 身を投げ捨てた生に しがみついても 放り投げても 心が帰りはしない 日溜まりのような 貴女の笑みは 暖かくても遠く 近づくことは 叶わないけど それすら愛おしいの ああ 満たされていく 傷ましく空いた胸が この素晴らしい街で 科を抱いて 生きて行くの 狂おしいでしょう? 微かな灯りを求め 麗しき世界 そこは遥か遠くへ 離れて行く それでも良いの 朝になればまた陽が差す 枯れ葉のように 過ぎ去る日々は 私には恐ろしく 気付かぬように 目を背けても 空いた胸が凍え 哀れみさえも 愛おしいのよ 貴女のいる世界は 眺めるだけで 幸せだった これ以上は望めない ああ 満たされないで 欲してしまう前に この素晴らしい夜に 別れを告げて 生きていくの 狂おしいのよ 陽が沈むあの瞬間が 麗しき世界 決して踏み込まないで 揺蕩う心 凪いで欲しいの 永い夜が明けるのを待つ 貴女が笑えば それだけで良いの 他の全てを 望みはしない 麗しき世界 そばにあるだけで 良いの また私は朝を待つ この素晴らしい街で全てを捨てて 狂いながら 生きていたのは 廃れてた私のため 麗しき世界 もう二度と帰らない わかっていたの もう遅いけど また新たな科を抱く