雨音が確か小窓を叩いた 夢のひとひらを枕の裏 隠している 宝物じゃないが、手放せなかった 淡く溶けだしたい ふり向かないで たえず笑って 癖のあるその声がすき 大切なものばっか抱きしめられたら 大きなあくびをして 悪目立ちの笑顔のまま? あふれる悲しみもきみは軽く跳ね 還す 光のゆく末を期待する幼い瞳 ゆめ? じゃなくなるよ! 鏡に浮かんだ真っ白な歪みは だだっ広い草原へ放しにいくよ もう瞬き嵩めば 足跡が冷えて 誰にも知られず うた歌える場所が 此処が天上じゃ少し寂しいよ 乱暴に鍵は開き、何故美しい? 意図せず燃やし尽くせた 筈の朝朗けと また逢えるように探しにゆくよ しんとして羽根を休めて 隠していたけど 私もあなたと同じだけ涙が 流れるように なれたらいいな、なんて思うんだ