ネオンテトラ

歌詞

宝物入れはいつの間に藻抜けの殻 ひとつひとつ どこかで 旅をしているのでしょう 生まれたそのときにもらった 砂時計とワスレグサの種 まとった棘も風に揺られて 歪んだ丸になる 消えていく 自然に 毎日 一枚ずつめくって ほこりがふと現れるように 何しても 何もしなくても 気がついたら真っ白だ 螺旋泳ぐ魚 逃げ出す 空になった水槽から聞こえた言葉が 夢見ているこの背中を 温めていた 温めていた 捨てても 剥がしても 誰もが0の向こうに戻れないのなら こぼれたものは本物だと 身体の中 転がる真珠が鈍く光る 窓からふわり 藍色の 見慣れたカーディガン探した 家に帰るよりも安心した 君のところに帰ろうか 重ねた夜が明けて 飛び立つ君のそばに咲いた花の香り 持っていってね ためらわず 流していく もう行かないでほしい ここにいてほしい つま先 白線 そこにある? 等間隔 君に問いかける 不可思議 答え 閉じ込めたまま 数字 裏返しできない生 目の奥の水まで凍っても 食べる、飲む、息をする それでも 遠くて近い君の気配 まだ 終わり告げられない私 ただ 螺旋泳ぐ魚 逃げ出す 空になった水槽から聞こえた言葉が 夢見ているこの背中を 温めていた 温めていた