何度も繰り返すため息のせい 靄がかかったような二人の部屋 いまは彼女という肩書きが重く ただ空気のように やり過ごしている まるでサボテンのトゲに 触れる時みたい ふいに触れたならまた傷つけ合う 恋が終わる そう知っても 私は何にも変われない さようならの痛みは私を どれくらい弱くするんだろう 当たり前のように帰る道の 景色はいつからか色褪せている ふと思い描いたいつかの未来は 肩書きのない私が歩いている 恋が終わる そう知っても あなたは何にも変わらない さようならの痛みはあなたを どれくらい弱くするんだろう 痩せたサボテンのトゲが わたしを見ている もう触れないでと わたしを見ている 恋が終わる そう知っても 二人は何にも変われない さようならの痛みは今更 二人を変えられない