今日は嫌なことがあったから 眉間に皺寄せてドアの鍵をあけた テレビをつけてみたけど 大したニュースはない もっと意義深い話をできないもんか 批判的思考を身につけるはずが 否定的思考が板についちゃって 暗い 昏い 喰らいつかれた負の感情 「明日は一日、洗濯日和です」 テレビの向こう その言葉だけが 未来への期待に思えた もういっそのこと心臓を鷲掴みして まるごと取り出して洗濯したいな 多分だいぶん 汚れてしまってるだろうから 石鹸水がかなり濁るだろうな それでさ 天日干ししてさ 風の手触り 鳥の囀り 太陽の色 草花の匂い 感じてリセットさせたいなあ まっさらなままでいたいけれど 純真無垢でいるのは難しいね それでもひとたび息を吸って吐いて 青空の下溢した滴は透き 通っているね 今日はいいことありますように 胸の奥お願いして家のドアを開ける 日差しももうあんな高く 木陰の下 新緑の季節