目が冴える 見知った天井 浮かれた絵面を 見られている ベランダへ 火照った頬を風が撫でる 午前4時 都合良すぎで 虚構だと つい 疑うほど 誰かが描いた 映画じゃない 映画じゃない ささやかなギフト 誰かが描いた 映画じゃない 映画じゃない 一時の肯定 朝日が昇ったら急に 大金を得たり 尊敬を得たり ましてや 世界で一番 偉くなったりなんてしないけど 胸に残った確かなものは 誇れるから 誰かが描いた 映画じゃない 映画じゃない そこにいたみんなの 誰かが描いた 映画じゃない 映画じゃない 一抹の軌跡 誰かが描いた 映画じゃない 映画じゃない ささやかなギフト 誰かが描いた 映画じゃない 映画じゃない 一時の肯定 また朝が来て 始まるまでの 一時の肯定