淡い月を見上げては溜息 交差点を行き交う人のゴミ 渇き慣れた心の奥底に まだ雪が残っていた・・・ 狭い冬の午前3時前のヒーターは 何処か寒くて嫌になって 膝を抱いていたよ 多分これは真冬の呪いだ あなたの魔法で溶かし切って 雪が降るたびに頬撫でる 癒えないその熱線を 優しく剥がしたあなたは雪 朧に千切れて遠くなる 一人で零した涙が 凍えて消えて逝くの・・・ そんな夢だった。 夜が明けるたび孤独になれた 揺れるカーテンがあなたを透かした 冷たいコーヒーに塗れるよに 私・・酷く、苦く、泣いたよ 側にいるだけ惨めだった 私をね拾って 何故か怖くて寂しかった 私を抱き締めて あなただけを感じてイタイの あなたの魔法が溶ける前に さよならみたいに散らないで 塞いだこの涙腺も ただ刹那に落ちて汚した雪 あなたに埋もれて凍えても このままでいいと微笑むの そっと風に紛れた どうか消えないで 今も心に積もるのは あなたが残した冷たい愛だけ じゃあね、私でいる内に いつか雪は止む (さよならだね、手を振るよ 私がまだある内に・・) 雪が降るたびに頬撫でる 消えないこの熱線を 優しく剥がしてあなたの手で 抱き締めてもまた溶けて逝く 二人で零した涙が凍えて 消えて逝くの そんな夢だった 夢だった。