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銀の汽笛

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  • 2025.01.15
  • 6:38
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歌詞

暗くなった罰として 夜を牢屋に閉じ込めた 月が逃げださぬよう 鉄格子を三本窓にはめた 心を踊らした罰として 歌を牢屋に閉じ込めた 音が外にもれぬよう 鉄格子を三本窓にはめた よだれを誘った罰として 御馳走を牢屋に閉じ込めた 匂いが外にもれぬよう 鉄格子を三本窓にはめた 通りをぬらした罰として 雨を牢屋に閉じ込めた あふれて流れ出さぬよう 鉄格子を三本窓にはめた 冬を忘れた罰として 春を牢屋に閉じ込めた 花に虫がつかぬよう 鉄格子を三本窓にはめた 稲を枯らした罰として 太陽を牢屋に閉じ込めた 熱と光が逃げぬよう 鉄格子を三本窓にはめた 小鳥を逃がした罰として 空を牢屋に閉じ込めた 空が暮れてゆかぬよう 鉄格子を三本窓にはめた 人をもてあそんだ罰として 人生を牢屋に閉じ込めた 人生が冒険をはじめぬよう 鉄格子を三本窓にはめた この世に住みついた罰として 愛を牢屋に閉じ込めた 誰かに夢中にならぬよう 鉄格子を三本窓にはめた 人につきまとった罰として 孤独を牢屋に閉じ込めた 再び誰かに呼び戻されぬよう 鉄格子を三本窓にはめた 文字盤を走る長針のように 夜汽車はおれを素通りするだけ 何度もそうしようとしたけれど まだ捕まえたことのない 自由のように 夜汽車が投げた銀の汽笛が 窓の鉄格子にひっかかってる たくさん集めると自由と交換できる 大売出しの日のクーポン券のように 鉄格子の中の王様は 自由を夢見た罰として 自分自身を捕まえて 永遠に鉄格子の外に閉じ込めた

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