夏の化粧が落ちてく、 僕はきっと気づかない。 遣り残したことだらけ、 気づく暇なんてない。 いつも最後尾を飛ぶ、 僕は何も分かってない。 「いまいちな体調かな?」 それも言い訳になる。 重過ぎる言葉、 受け止めきれず困って。 いつだって、人々は、 理解しあえずに果てる。 寄り添って、飛ぶけれど、 いつの間にか、ひとりぼっち。 君の大切な人が、 亡くなったそんな日でも。 僕は何食わぬ顔で、 もくもくと食事する。 人間って残酷で、 受け止めきった気になる。 いつだって、人々は、 理解しようと思わない。 寄り添って、飛ぶけれど、 群れの心地良さに寝る。 今も。 君だって、もし僕の、 親が減っても気づかない。 僕だって、ただ君が 泣く夜何も出来ない。 冷たくて、分かってて、 それでも近くにいたいよ。 歌だけは、平等に、 せめて届きますように。 今は。