夜と朝の間に溶けてく 空になった部屋 言葉に浮力を付け 机の端 窓の外まで 揺れた窓際の夢 風に吹かれまた消えた 行方に全ての答え 隠した訳 分かった気がした 空も 雲も 街も 水面に映る 月も 星も 花も 草も 君も 静かに揺れながら 僅かな時を待つ 僕も 点滅する赤信号と 自販機に置き去りの傘と 団地の公園とゴミ捨て場 カラスが啄む失くしたはずの人形 染まる 染まる 光 ここで 笑い 泣いた 誰もが等しく 今の 時を いつか 笑い 泣いた この日の思い出は 消えたりしないから 今も 明日の 先も 今 光の中に