オレンジ色の花をつけて 身を飾るまるで私のようね 気高いあなたの隣で 私は歩くの 伸びた影は高さが違うわ あなたは私を置いていくわ 触れた手を風に解かれるように あなたは解いた ふわり、秋風に舞うこの馨の 花の名前をあなたに教えたいの ふたり、 もうどうしようもないのかな 忘れられないよ あなたとFragrant olive 流れてゆくあの記憶と あなたの笑顔を乗せた秋風 懐かしいと思えること 唯一成長したこと この季節が今年も来たわ 何処かであなたを思い出すの 「泣けてくるのは、 なぜか教えて。」と 問い正すのはあの花 ゆらり、目に込み上げるこの記憶は 今にも溢れて流れ落ちそうで ぽたり、溢れた一粒の涙に 後悔はないの ただ哀愁を感じてるだけ 初めて逢った時 私、あなたに恋焦がれた あなたがそっと告げた 「さよなら。」 触れた最後のキスの意味さえも、、 ふわり、秋風に舞うこの言葉は 届くことなく静かに泣いていた ひとり、歩いてふと辿り着いた 変わらず咲いていたあの時の 金木犀