あの日、街を二分した 彼らのコウソウは、 問題浮き彫りにしながら 日常に消えた。 「わずかに残る熱量を 成熟させるのは、 相当長い期間(が必要)だ。 と光景は問うている。 「争いごとは終いだ」と 言っていたけれど、 カクシンにも似た何かを ギラつかせてる。 打ち鳴らされるシャッター音、 アルバムの束へ。 掲載予定のエンドロール、 待ち構えている。 (そこが共通項だったんだと 思うんだ そこには共通項があったと 思うんだ)。 「コーヒーとトースターだ」と 朝は言うけれど、 少し苦い思い出も、 そこに中和した。 「全てはグラデイシオンか?」と 夕景は言うけれど、 夜が近づくにつれ、 ショウメイは難しくなっていく。 変換のタイミングを 先延ばしにしつづけ、 次々と終わっていく (そこが共通項だったんだと 思うんだ、 そこには共通項があったと……)。 そういや今日「都合悪かった」 と言ってた? それじゃ、今日じゃなくても 「また」で「また」 でも全然いいよ。 (そうやって過ぎていくだけ、 そうやって何の変哲もない日々に) ブレイクスルーを。