拝啓 人類は快晴なんか失くして 大抵が最低です。 廃材置き場の毎日で 「衛星都市にいこう」 あなたは言った。 「1.5リットルの 現実逃避行計画さ」 乱反射 世界が透けて サイレンがとおくで鳴った もう対流圏界面 週末、ぼくらは月の裏側で 「なんにもないね」 なんて、くだらなくて 笑いあうだろう それからぼくらは恋におちて この旅の果てなんて わかっていたって 知らないふりさ 今なら 八月の雪が降ったあの日は ビードロを覗いたようにみえた 「ねえ涙がなんか 止まんないんだ昨日から」 わずかに、崩壊する都市が見えた それは最後の夏でした 終末、ぼくらは月の裏側で 傷つけ合うのなんて 馬鹿らしくて 笑いあうだろう それからぼくらは恋におちて ふたり気付いていたって もうね、この夢は さめないよ。 そうさ ぼくら世界の片隅で 「失くしてばっか」 なんて、心なんて 埋まらなくても 何度もぼくらは 星を巡るよ! 拾った銀貨使ってジュース買って 分けあって飲もう 「サイダーがいいな」