夜から這い出して まだ滴つたって これからのことなんて 決まってなくて 君を思い出して 胸がまだ痛む、って 確かめたら何だか安心する ラジオの天気予報 いつもと同じ朝 少し迷って紺のスニーカー選んで 傘を開くべきか 物憂げに見上げた 空はすでに青く広がっていたっけ 最後に何て言ったの 吐息で曇ったガラス窓 発車のベル鳴り響いて 距離が開いてゆく 何かが足りなくて それが分からなくって お互い奪い合って でもそうじゃなくって 君を思い出して もう平気だな、って 胸の辺りにあった痛みもなくなって 歩道橋の上でひとり 眺めた朝日 眩しくて ビルの合間を縫うように 街を照らしてゆく 最後に何て言ったの 吐息で曇ったガラス窓 発車のベル鳴り響いて 距離が開いてゆく