ビルの隙間を縫って 夜が明けていく 何も埋まらなかった ノートは置いてこう おはよう君も 街を出るんだね 宝物は ちゃんと持てたかな 僕ら昨日のように 繰り返す今日 君は自由みたいで 羨ましくて 同じような 翼はないけど 角を曲がる まだ眠る街へ 誰に見せる予定もない日記にも 悪口1つだって 書けなかった それはいつか 言葉になりそうで 誰かずっと 見てるような気がして 手放してしまった自分が 今夜も僕らを睨む 知らない道だって昔は 怖くはなかったはず あと1歩 踏み出すことも 戻ることもできる それなら それなら 僕らさえ忘れた 歌をそっと歌って 教えてくれた 朝日はこんな 生きててよかったような色 言葉にはできない 声が歌になるように いつか会えたら その宝物 名前をつけてあげるよ 眠る街の大通りを抜ける 誰も起こさぬように 息を潜め 知らない街の 知らない風たち 知らないままで 生きたって良かった まだ起きないで まだ行かないで いて ビルの隙間でそっと 朝が追い付く 僕ら自由みたいだ 信じられるなら 灯りが付く 1つまた1つ おはよう僕ら もうここを出よう 最後はいつも最後みたいな 顔してやって来ない 疑ってしまったことは もう謝れないよな あと1歩 逃げることも 沈むこともできる それでも それでも それでも 僕らさえ忘れた 歌をそっと歌って 教えてくれた 朝日はこんな 生きててよかったような色 言葉にはできない 声が歌になるように いつか会えたら その宝物 名前をつけてあげるよ 一瞬で過ぎ去る 永遠の歌