世界がさも自分の物かのようにと 見も知らぬ他人事を恨んでる 分かりえぬ痛みさえその身の 内に宿して、優しさとする 美しさを愛し 穢れをまとい 「さよなら」と笑い 「またね」と泣くの 光と影が、恋と嫌悪が 自信と自虐が手と手を 繋いでしまう僕らが どうしようもなく人間だ 破壊から成功を築こうとして 自ら痩せぎすに荒んでる 在りし日の健やかな匂いを 案じて花木を土に根差させる 見たものを拒み 見えぬを好み 不可分性を 唯々と生きるの あなたと僕が、君と私が 自身と他人とが手と手を 繋いでいける僕らだ どうしようもなく 人間でいたい