雨続きの日々が終わる頃に ひぐらしが鳴いて夏が始まった 好きでもない季節なのに 何故か騒つく胸の奥 目線の先に笑顔の君が 眩しすぎて痛かった 気づけば私は君に恋をしていた 誰にでも優しくするところが ”好き”で”嫌い”だった。 私ずっと君を目で追ってたの だからわかってた君の想いも 胸の痛みも焦る心も この恋の行方も 誰にもバレないように気持ちを 隠して 押し殺そうとすればするほど溢れ 出した 叶わないとわかっていたのに 夏に浮かれて期待してしまったの 賑わいだす街並み 手を繋ぐ浴衣姿の恋人たち 空彩っていく花火 ここに君の姿はない 笑顔送ってたあの子と今頃、? 思うだけで痛かった 気づけば私は君を愛していた 君のことを好きでいる自分が ”好き”で”嫌い”だった。 私ずっと君を目で追ってたの だから離れない長い前髪も 低い声も香りも仕草も はにかんだ笑顔も 好きだと伝えてしまったら 楽なのかな 言えないまま想いだけが溢れ出した 君の嫌いになり方を知りたい 私の心唄うように ひぐらしが泣く 恋焦がれた夏 花火が上がる 終わりを告げる
