こんなひろい世界で なぜ出会うことができたの 変わらないものを探して お互いどこかでつながっていたのか もね 雨の日も風の日も いつも すぐそばにあるように思えた 物語はそんなふうに始まって うたうような声に誘われ 夜明け前のあおく澄んだ空を あるきながら 深く息を吸い込んだ 目を閉じたままでも ほらちゃんと伝わるでしょう 言葉にならなくても 一緒にいれば自然とわかるからね いとしさもかなしさも ぜんぶ 大切な思い出になるから あおい空はいつまでも色褪せない やさしい声が遠くきこえて 部屋の窓に映る鳥の影と あそびながら まぶしそうに目を閉じる いつまでも すぐそばにあると思っていたのに 物語は思いがけずに終わって きこえていた声はなくなり 片手だけの音が鳴り始める まだきこえる いつまでも変わらない