ぼんやりと今日も考えていたんだ 住み慣れた街の君との部屋 思い出もきっと住み 替えられていって 置き忘れてった青い花瓶 少しずつ褪せていった Tシャツは今も捨てられないまま レイラ、 暖かな光包み込んだ時間さえ 無自覚で痛む心のどこかで 君のことを探してた 寝顔に隠した嘘も愛してた 昨日よりずっと考えていたんだ 胸の奥にある大切ななにか 少し軽くなって、 少しずつ軽くなって そんな気にもなって、 あの日々を真似てみた 地下鉄を乗り継いで 終点まで小説を読んだまま レイラ、 生ぬるい風が流れ込んだ車窓から 水圧で眠る昔どこかで 同じような夢を見たんだよ 蓮の花が咲く、南からは泡の雨 春の花が散る、君のいない街 このままレイラ変わりゆく中で 僕は何を求めても 呆れ返るほどに君のことばかり 思い出してしまうだろう もう届かないのに 叶わないのに 夏がそこに 近づいている