讃えたいくらいの いつも通りの朝 僕の中の赤いスイッチを押したら まずは眠い目を擦るシーン 意外とベストショットだってのは 君に言わないままにしよう 変な座り方も 投げっぱなしの洗濯物も 多分嫌がるだろうけど録っとこう あとで怒られないように 巻数バラバラな僕の本棚も まあそれも録っとこう こんな素人なカメラワークでも いつか映画みたいになるかな ただ 君のすべてを僕に委ねてくれた 喜びをもっと焼き付けたいのさ いっぱいになったって こまめに整理して どれも上書き保存できないな 「NGシーンだ」って ふてくされた目も レンズの中では輝いていて 君という景色を全部 RECしたい 2人で歩く公園 落ち葉を踏む音がなんか 美味しそうな音色を鳴らしてさ いつものカフェに行こうか 君も僕も同じものが好きなのが たまらなく好きだ こんな身に余るような気持ち いつか電池切れたりするかな ただ 僕のすべてで君の一部始終を できるだけもっと 切り取りたいのさ 喧嘩した後の気まずいムードは それは別名保存すればいい NGシーンだって 愛おしさ見つけては レンズの奥がもうボヤけてきて 苦しさも束にして全部 RECしたい 君のすべてを僕に委ねてくれた 喜びをもっと焼き付けたいのさ いっぱいになったって こまめに整理して どれも上書き保存できないな NGシーンに映る 君の冴えない一瞬も いちいち愛してしまうよ 生涯を通して全部 RECしたい この映像を見返すころ 年を取って肩寄せ合って 「こんなの覚えてないよ」って 鼻で笑って目を閉じて 眠ってしまった君を 僕はずっと RECしよう