静かな夜に影を落として 月の吐息が窓を濡らす 時計の針が感情を刻み 私の声も夜にほどける ため息ひとつ星が吸い込む 過ぎた記憶に指を伸ばした 届かぬ想い空に投げて 音のない夢に包まれていく 夜に溶けて名前を失くす 涙さえももう気づかない 静けさだけが答えをくれる 心の奥が少しずつ揺れる ふとした風が髪を揺らして 誰かの声を思い出した 過去のページに描いた未来 今はもう見えなくなっても 言葉は時に嘘になるけど 優しさだけは本物だった 胸の奥にはまだ灯る火 夜明けを待たずに夢を見てる 夜に溶けて輪郭も消え 名前さえも遠く霞んで 光と闇が交わる場所で あなたの声を探してるの 静寂のなかひとひらの音 揺れる想いが夜を染める 願いの粒がこぼれ落ちて いつかまた会えると信じて 夜に溶けて永遠になる 哀しみさえ優しさになる 夢の中であなたに触れた もう一度だけ名前を呼んで
