元歴二年 壇ノ浦 源氏を前に 平家の棟梁宗盛は 船からそれを見 占わせた それはでっかいでっかい鯨 迫り来るでっかい鯨 (でっかいでっかいでっかい鯨 迫り来るでっかい鯨) これは賭けさ千ものイルカ 泳ぎ帰れば勝つ壇ノ浦 (でっかいでっかいでっかい鯨 迫り来るでっかい鯨) すべての命運占うイルカ さぁどちらへつく?占えイルカ (でっかいでっかいでっかい鯨 迫り来るでっかい鯨) (でっかいでっかいでっかい鯨 迫り来るでっかい鯨) 釣りも飽きたぞ百年鯨 なぁ!平家を見捨てた千ものイルカ (鯨は来なかった 鯨は来なかった) 平家は滅びたがまだ終わらぬ この物語終わらせるものか (鯨はまだ来ない 鯨はまだ来ない) 我待ち侘びている もう百年も鯨の帰りを (千尾万尾待っている 百年待っている) 向こう岸の果てから 再びここへ泳ぎつく日を (ずーっと待っている いつまでも待っている) 信じているのさ 報われずとも ずっとずっと (来るのを待っている いつまでも待っている) (来るのを待っている) 歌い続け待っている 鯨