夜を泳いで遠ざかるライト 冷たく透き通る この街切り裂き 溶け出した 置き去りにした言葉 連なる影へ繋ぐ ほどけ始めた心がまた一つ 指先からするりと落ちてゆく もう数える事すらしなくなった 夢想する星々が瞬く 向かうべき場所 確かに見えていたはずなのに 静かに だけど残酷に吹く風が惑わす 乾いた冬の匂い 静寂を照らす月 不愉快に尚も続く耳鳴りが 微かな君の声をかき消した 抱え込んだ切なさの捨て場所を 今夜も探し歩き続ける ほどけ始めた心がまた一つ 指先からするりと落ちてゆく もう数える事すらしなくなった 夢想する星々が瞬く