誘惑に気づけば手遅れ この胸はがんじがらめ 骨が皮に口づけるまで この胸を焦がしていく 濁る頭の中は 鮮明であれど 報いのないイメージがゆれる 果ては夢か陽炎か 秘めたまま腐っていくまで この胸に根付いていく 笑えない現実に 口を歪ませる 薔薇色には程遠いと 頭をたたく ふさげない耳が 閉じれない口が 鳴り止まぬ胸が ゆらゆら心揺らす あふれ出す度に 嵩を増す欲は 心にぎしぎしと 食い込んでいく 哀れ気づけば もう虜 追いかけ追いかけても 近づいて来ずに また離れて消えてしまう まるで蜃気楼 ふさげない耳が 閉じれない口が 鳴り止まぬ胸が ほらまた心揺らす あふれ出す度に 嵩を増す欲は 心にぎしぎしと めり込んでいく 哀れ気づけば もう虜