手放した風船のように 人工の空で浮かぶ夢を見た 動かない水平線の向こうでも 夜空は泣いてると良いな 思春期の代償でしょうか 錯覚でしょうか 教育なのですか 神頼み寸前ですれ違った 快速で現実に帰る きみのせいだよ きみのせいだよ 性格でしょうか 錯覚でしょうか きみをどんどん 好きになっていくのが だんだん怖くなって 遊び足りない、埋まらないなんて言 葉は言えない きみがすっと綺麗になっていくのが だんだん嫌になって 嘘みたいな空に ぎゅぎゅっと噛み付いて弾けた 性格でしょうか 性格でしょうか 錯覚でしょうか 少しだけ夜風が恋しくて おおげさに息を吸い込んでみた 振り向けば そこは天国ですか いや、やや ここよりもひどいばしょですか 聞いてないか だって、 特別だもんね 特別だもんね (完全な空は) (完全な空は、 特別だもんね) きみをどんどん 好きになっていくから 断然 弱くなった わたし 死にたいのかな まさか まさかね きみがだんだん灰になっていくのを そっと みつめていた きみが だんだん海になっていく。 きらめいている。 星のように。 あれから随分、窓の外も変わり つまらない嘘じゃ泣けなくて 太陽に手を伸ばしてみたけれど だめみたい 花びらが前髪の上に落ちて、 うん それだけ