ぼくたちはどこへでも流れつく ぼくたちはどこへでも しみ込んでいく ぼくたちは流れることを やめないし ぼくたちは しみ込んでもかわかない ぼくたちの名前を呼ばないで ぼくたちは光のかたまりだから ぼくたちの声は土になる そこから新しい歌が目をさます 月の光よ、見ていておくれ ぼくたちの姿をとらえておくれ 一人の人の手足じゃないぼくたちを 一人の人の顔じゃないぼくたちを ぼくたちは土地を選ばない ぼくたちがいつか土地になる ぼくたちは土地にしばられない ぼくたちはどこででも土地になる ぼくたちは音を聞く ぼくたちはそのとき音になる ぼくたちは闇を見る ぼくたちはそのとき闇になる 月の光よ、見ていておくれ ぼくたちの姿をとらえておくれ 一人の人の手足じゃないぼくたちを 一人の人の顔じゃないぼくたちを 笑ったのはそこに ぼくたちがいたから でもそれは言葉じゃない ぼくたちが信じたこと それがぼくたちの言葉になる 月の光よ、みていておくれ ぼくたちの姿をとらえておくれ 一人の人の手足じゃないぼくたちを 一人の人の顔じゃないぼくたちを