何度綴っただろう 部屋に散らばった くしゃくしゃになった ペーパーバック 一桁も思い出せないや 何も浮かばず眠れない夜が 繰り返されるたび痛くなる この闇から抜け出せない 横たわるのは 瞳を閉じるのは くたくたになったフリして 現実から目を伏せる為 沈む太陽は西 住み慣れた町も 共に過ごしてきた あの人の名前も思い出せず ゆらりゆらり揺れる 丈の長いカーテンは随分ヨレてきた 過ぎ去った過去も不安定な毎日も 来年の今ごろもきっと この闇から抜け出せない 瞳を閉じれば広がってゆく 星の瞬かぬ宇宙でも 黒一色じゃなく わずかに明るみを帯びて この闇をぼんやり照らしていた 僕に歌える正義なんてない 君に伝える術もない なんとなく生きてきた代償に 日々痛みを増してゆく 継ぎ接ぎでいいなら 力尽きるその日まで この痛みを君にあげるよ 受け取ってくれるかなあ