ぼくは気づいた 電車の中にいるみたい そういえば気づいた 入れ替わってみんな降りてった 変わらないもの ってなんだろ 縦にも横にも 定まらぬまま 果たして何者 ってなんだろ ぼくは気づいた 夕焼けはずっと綺麗だ ばらばらの帰り道を 抱き寄せて隣にいるみたい 疎らな幾つものぼくを 映し出している空はスクリーン 揺られながら観る 眠り目気味 どんな騒めきも 逆光で黒く遠のいた どこで降りるか 考える声も無視したい この世界は複雑にできてる と思う それでもたまにシンプル とも思う ありきたりな気持ちも 許してみよう ぼくは見惚れた 夕焼けはやっぱ綺麗だ ばらばらの帰り道を 抱き寄せて隣にいるみたい 斑な幾つもの雲が 気ままに眠ってる空はクレードル 揺られるさまを観る 眠り目気味 この命を貫いてゆくひとつに 憧れていたのだ 転がって、移ろいて 掴み損ねているばかりで そんなぼくに差している 光をまっすぐに受け取って うつくしいと思える心は 大事にしたい ばらばらの帰り道を 焼き付けるように光っているのか またどこかのぼくもきっと 揺られながら見る どうかお元気で
