何処へ行けばいい? もう何もない 凍るその腕に抱かれながら 過去を眺めた 何処へ行けばいい? もう何もない 無造作に散らばる色さえ 捨てきれない 温度を知る目が憎い 悲しみはこのまま痣を残して 流れていく 独りきりの夜明けに君の名を呼んだ A♭のサヨナラの息にぼやけた音が 痛い こんなに近いはずなのに 何故遠いまま 君の声は消えていく 悪戯にまわる街に ただ独り置き去りのまま 何処へ行けばいい? もう何もない 全て嘘になってしまった日々残して いつまでも慣れなかった 嘘のように晴れた空 それでも冷たい棘が突き刺さる いつまでも慣れなかった これ以上は連れ去らないで 戻れないから 曇る視界に感じる遠い夢 温度を知る目が憎い 悲しみはこのまま痣を残して 流れていく 独りきりの夜明けに君の名を呼んだ 口移しの熱に濡れている ぼやけた息が痛い こんなに近いはずなのに 何故遠いまま 君の声は消えていく A♭のサヨナラの息に君が残す 痛みも 数秒前の張り詰めた弱さに縋った だから忘れてしまいたい 悪戯にまわる街に ただ独り置き去りのまま