暗い井戸のような塹壕の中で 目覚めたよ 蒸し暑く 喉は渇き切って 遥か頭上を銀色の機体が行く きっと明日まではここは 保たないんだろう 完璧で無関心な世界 幻の中 僕はいつも孤独で せめて明日は雨が降れば きっと明日は雨 気がつくとローマの鉄道で僕は 目覚め 黄色い外套を身に纏い 白い目に囲まれていた 鉄道員は僕に天国行きの切符を 売りつける 「あのがらんどうどものように振る 舞うなら お前への罰は先延ばしさ 悪くはないぜ?」 滑稽で狂気的に踊りながら鉄道員は 笑って 僕は額に汗が滲み 手は震えて 恐れながら聞いた 「即ち 気づかぬ振りをしろと?」 鉄道員は僕に天国行きの切符を 売りつける 滑稽で狂気的に踊りながら鉄道員は 笑って