Track by大澤美也子
人類は 男と女と詩人です 男は女を愛します 女も男を慕います それで詩人はゆき場もなくて 花をめでたりするのです 詩人のひたいに輝くものは 大いなる神秘の光じゃないのです あれは冬の日の霜の色 悲しみが身を寄せあって粒となり 太陽の光を拒んでいるのです 人類は男と女と詩人です 男は女をいつくしみ 女は男に甘えます それで詩人も時にはひがみ 花をめでたりするのです